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☆確かな技術で心豊かなライフスタイルの創造を提案☆

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 ビュレックス麹町ビル10F

会社方針CONCEPT

会社方針

お客さまの利益(価値創造)を最優先に考え,お客さまとの強固なリレーションシップ,会社と社員との長期的なリレーションシップ,サプライヤーとの良好なパートナーシップを大切に構築していくことで,顧客ロイヤルティ(Customer Loyalty)の一層の向上を図ります。


パンデミック後の情勢

 2019年12月頃から全世界に感染拡大したCOVID-19は,日本国内においてはX類に移行し,例年のインフルエンザと同レベルの対応になりました。しかしながら,当該ウィルスは時間の経過によって変異することから,現在も感染者数はまた少しずつ増加傾向ですが報道がなされなくなり,忘れされつつあります。
 私たちの経済活動は抑制された状況から持ち直してきました。しかしながら,ウクライナ情勢の影響から資源価格や円安基調による生活必需品の相次ぐ値上げ等消費物価指数の上昇により,インバウンド増加による経済効果はありつつも我が国の生活者の可処分所得の伸びは鈍く,決して豊かになっているとは言い難い状況です。
それに加え,トランプ関税の影響により輸出貿易に少なからず打撃を与えており,今後の経済活動が予測しずらく回復の兆しが不透明となってしまいました。
 また,紛争の飛び火による拡大もあり,世界的なカーボンニュートラル活動も残念ながら話題に上らなくなりました。

物事の本質を見極めることが情報リテラシーの向上に不可欠

 私たちが住む地球は,これまでの様々な研究の結果から極地(南極や北極)に氷が全くない「ホットハウス」状態と,極地に氷のある「アイスハウス」状態を繰り返してきたことがわかっています。「ホットハウス」では,極地は温暖な気候であり,南極では恐竜が闊歩し,北極では沼地に野生動物が生息していました。およそ3400万年前から極地に氷のある時代「アイスハウス」に入り,現在まで続いています。
「アイスハウス」状態の中でも長期的な気候変動が起こっており,過去100万年前から約10万年単位で「氷河期」と「間氷期」の状態を繰り返しています。ミランコビッチ・サイクルと呼び,現在は「間氷期」にあたります。
 ところが,このサイクルが1970年代以降急激に乱れ始めています。この原因と現在考えられているのが温室効果ガス(※注1)です。その温室効果ガスはそれまでの自然界でのペースの10倍ものスピードで増加の一途をたどっており,その急激な増加を食い止めようとするのが前述のカーボンニュートラル活動の本質です。
 急激な温暖化により永久凍土が溶け出せば,太古の昔に封印されていた未知のウイルスが出現してくることでしょう。そうなれば,再び今回のようなパンデミックの引き金となり,持続可能な社会を失う可能性もあります。

 単なる流行的な扱いではなく,何故か必要なのか疑問を持ち,そこから活動の本質を導き出していくことが大切なのです。
それには,フェイクな情報も多い中,正確な情報を効率的に選別し見出していく「情報リテラシー」(広義)が無くてはならないことです。

流行といえば・・・「Ai」テクノロジーでも疑問を持つことが大切

 巷では「Ai機能を搭載した〜」と謳ったワードが氾濫し,暗にこの「ブームに乗り遅れてはいけない」とか,「Aiが備わっているから安心」という認知バイアスに陥ってはいないでしょうか。これは必要性の本質を見失った典型です。
  急速に発展するAiテクノロジーもまた万能ではないことは,誰しもがご承知のことと思います。では、「何故万能ではないのか」と疑問を持ち,広範囲に調査し,自分なりに突き詰めてその本質を理解しようとる人は果たしてどれぐらいるのでしょうか?
 Aiテクノロジーは,確率統計学・線形代数・微分積分学・集合論等様々な数学のロジックをベースとしたアルゴリズムを活用した数理科学の結晶です。1秒間に50兆回以上の演算による膨大なデータ処理により瞬時に結果や予測が可能となる人間の能力を遥かに超えた処理能力を発揮します。人間の脳の神経細胞を模した計算モデルをベースにしたニューラルネットワーク,それを組み合わせたディープラーニングアルゴリズムはAiの基盤モデルの基礎となり,Aiの世界は簡単には説明困難な非常に奥深い分野です。黄金比率で有名なフィボナッチ数列は,FXにおけるテクニカル分析に活用されていますし,時間的な変化で動きが変わる物体や事象の予測にはウェーブレット解析が活躍します。
 結果や予測の源流は「収集した元となるデータ群」です。どんなに秀逸なアルゴリズムであっても当該データ群がなければ力は発揮できないのです。 元となるデータ群がどのようなものかが不明な状態では、結果や予測が正しいか否かが判断できません。しかし,前述の認知バイアスに陥ってしまうと”Aiが判断したのだから正しい”などという安易な結論に至ってしまう訳です。それこそが本質を見失った結果なのです。

 もし,元のデータ群に作為的な傾向を与えたとしたら,或いは,作為的なアルゴリズムを構築したらどんな結果や予測となるのでしょうか。そこにリスクが潜んでいます。つまり,活用の仕方によっては善にも悪にもなり得る訳です。
 そのような事象を「Aiのバイアス」と言われるそうです。これはアルゴリズムのバイアスに起因するものです。そのバイアスを悪用すれば,利用者に気づかなされないうちにミスリードできるということです。
悪用を防止するには,当該アルゴリズムの公平性を担保すること,かつ,元となるデータ群の公平性を担保することが絶対なのです。

 Aiを活用する利用者にとってはここまで突き詰めることが十二分にできなくとも,活用分野を極限まで絞り込み,元となるデータ群が絞り込んだ分野において公平性が担保できて初めて結果や予測精度向上に寄与し,多様なバイアスリスクを軽減できるのです。
最終的に判断するのは”人”なのです。

「情報」が世界を動かす

 人・モノ・カネに加えて,「情報」が最重要なカギとなり,この「情報」が,今の世界を動かしているといっても過言ではありません。残念ながら,その情報の中に前述の地球環境の変化についての位置付けは決して高くはありません。
 COVID-19パンデミックの影響により,ビジネスモデルは従来より一層ネット上の情報に依存するライフスタイルへ大きく変化しました。
反面,個人を特定できるプライバシー情報や先端技術情報の中国当局への流出疑惑が日々取り沙汰され,中国企業が関係するSNSやオンライン会議で利用するシェアアプリが,米国や欧州を中心に使用を禁止する等警戒感が強まっています。
 オンライン会議等で利用しているシェアアプリの一部を既に使用禁止にしている国々もあります。米国が当該アプリ使用禁止や中国関連企業の関わる情報端末の導入に対する警戒感が一層高まっていますが,決して米中間だけの問題ではないのです。我が国はどうでしょうか。
 加えて,ロシア企業によるアンチウィルスソフトも,ロシア政府が同社のウイルス検出や除去のソフトウェアを用いてハッキングやデータ収集に利用される恐れがあるとの主張で米国内では禁止され,既に同社は米国から撤退しています。今のロシアの状況を考慮すればあり得ないことではないでしょう。

技術立国「日本」の覇権復活と消費活動の底上げ

 技術立国の基盤でもある製造業を中心とした企業の中には,中国にある生産拠点を国内に再帰する動きや,中国一国依存から多国化へと分散展開する動きなど,供給・品質リスクへの対処策が加速していることは非常に歓迎すべきことです。
人材投資を含めたローコスト化で収益確保を図る方向は変わらずですが,昨今は安心・安全で環境に優しい製品の供給・提供に重きを置く傾向が増してきております。
 しかし一方で,中小企業においては,安定した利益確保が不透明な状況がCOVID-19パンデミックの影響でさらに悪化し,低金利にもかかわらず資金調達や賃上げが困難な状況下での長く厳しい経営を迫られております。
 このような中でも,生活者の購買意識の変化も見逃してはなりません。
一貫して国内生産で高品質なものであれば価格が高くても購入する,という購買意識への変化に加え,環境への配慮を考慮したものへの購買意欲も増加してきています。

”国策による情報基盤技術の開発こそが国益を守る

 国内において,衣料品や雑貨等ネット販売(外資系を除く)を主軸として台頭している大手企業も,いわゆる「IT企業」として名を連ねておりますが,利用者の方の多くは大きく勘違いされているように思えるのです。
 IT本来の意味である「情報技術(Infomation Technology)」を前述の企業は殆ど有しておりません(GAFAMの一角であるAmazonと比較して)。それを「IT企業」と呼称するにはいささか気が引けます。単なる「小売り通信販売業」ではないかと。
基幹となる情報技術は,全てGAFAMに代表される海外のIT企業から提供されている技術基盤を利用しているにすぎません。GAFAMの台頭は,世界中の情報を制御ができ得る強大な技術力を保持しています。
 この「VUCA」の時代(※注2)に5Gの登場でインターネットを介したパーソナライゼイションがますます充実される昨今,私たちの生活の利便性は向上し,さらに豊かになるでしょう。
その反面,サービスを提供する企業では,日々増加しているサイバー攻撃による大量の個人情報の流出や企業内の生産活動の乗っ取りや破壊など,予期せぬリスクが増大することも当然想定しなくてはなりません。
社会問題化しているランサムウェアによる身代金要求事件や,それに類する事件が今後も起こり得ると容易に想像できます。

VUCA時代を生き抜く柔軟な対応力を養うには

 生活者個人個人においても,GAFAMが提供している情報基盤を利用したいろいろな企業からのアプリを利用すれば,スマートフォン1台で殆どのことができてしまいます。
それも,“Face To Face”で人と人がかかわり合いを持つことなく,商品を実際に目視や感触で確認することもなくです。
しかし,ここに深刻なリスクが潜んでいることはあまり知られていません。我が国は,技術立国であるとともに災害大国でもあります。
以前に大手キャリアの通信障害が発生した際,機能集約されていたスマートフォン等情報端末が全機能麻痺に陥り,何もできなくなって大混乱になったことも記憶にあるかと思います。便利なあまり,機能一極集中に対するリスクヘッジがなされていなかったためだと言うことは明白です。ここにアナログ的な手法も必要と切に感じます。
特に学生の方は,社会に出るにあたってスマートフォンのみに依存せず,人とのコミュニケーションをもつ機会を積極的に増やし,ネット情報だけに依存しない商品・情報自体を見極める力を養うことを是非とも取り組んでいくことを期待します。

情報化社会に潜むリスクヘッジの根幹は各個人のリテラシー向上

 一旦起きてしまったら,個人も企業もそれまでの投資コストを大幅に上回る甚大な被害を被るでしょう。ハッキングが表面化することがないのが殆どです。インターネットを介したシステムにおいては,100%「安心・安全」ではないのです。
 提供する企業にとりましては,それらのリスク回避のため,初期投資以上にセキュリティ基盤強化への設備投資が激増することは明らかです。
 さまざまな種類のモノやサービスが,ネットワークを介したプラットフォームによって統合され,スマートフォンなどを通してワンストップで様々なことができるスタイルが主流となっている現在,お客さまにとって本当に大事なものは何なのか,その本質をしっかり見極め,安易にネット接続・提供するのではなく,“Face To Face”の考え方も必要ではないかと考えます。
 また,利用する個人のお客さまにおきましても,リスクに対する知識を持ち,媒体からの情報に対するメディア・リテラシー,情報収集機器に対するコンピュータ・リテラシー,匿名性のある情報の取り扱いに対するネット・リテラシーを高めることが必須です。
システム化に際し,その必要性の本質をしっかり見極め,必要可否・適用範囲を吟味すること弊社が少しでもそのお役に立てるお手伝いができたらと考えます。

お客さまとの信頼関係の構築がDX化には必須

 お客さまと真剣に向き会うことを疎かにする社風に様変わりし,お客さまからの信頼を失った会社をスピンアウトし,お客さまの利益を最優先に考え,お客さまからの信頼を大切にし,それに誠心誠意応えていくため,当社を立ち上げました。
 これまでお客さまからのご期待や信頼をいただくも,十分に応えきれず,ご迷惑をお掛けしたこともございました。それにもかかわらず,お客さまのご理解とご支援を賜り,現在まで事業を継続できております。
この場をお借りしまして,深く感謝申し上げます。
 当社は,人と人とを信頼の輪でやさしくつなぐ情報社会の構築を根幹に据え,お客さまと真摯に向き合い,そして協働し,ICTソリューション事業を軸とした活動を通じて,心が豊かになる社会に貢献していきます。それとともに,情報を利用する方々向けに情報リテラシーの啓蒙活動にも力を入れていきます。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)改革に関するコンサルティングを推し進め,より良いサービスの提供に鋭意努力し,少しでもお客さまのお役に立ちたいと考えます。
 また,多々引用される「IT」や「IoT」「Ai」だけでは豊かな社会は築くことはできません。豊かな社会を築く“ツール”であるはずの「IT」活用が,逆に「IT」化の進歩により“ツール”に心を奪われてしまう弊害が拡大し,理想としている本来の姿を見失いつつあります。“ツール”が無いころの心の通ったライフスタイルから,SNSやネットゲームに代表される無機的な繋がりが最重要視されるスタイルへと環境が激変してしまいました。
 拡大する現在のこのような無機的なライフスタイルを,「生」を基幹に“ツール”を活用した有機的なものへと充実させていくイノベーション提案をこれからも行っていきます。

 今後ともより一層の品質・サービスを通じてステークホルダーの皆さまとのロイヤルティ向上に努めてまいります。これからも変わらぬご理解とご支援をお願いいたします。

                                   (2025年9月)

(※注1)「温室効果ガス」とは…
大気中の熱を吸収して蓄積し、地球を保温するガスの総称です。
二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素に加えて,人工物であるハロカーボン類(代替フロンを含むフロン類)です。

(※注2)「VUCA」の時代とは…
VUCAの状態が続き,既存の価値観やビジネスモデルなどが通用しない時代のこと。IT技術の急速な進展や新型コロナウイルスの影響などにより,世界的にVUCAの度合いが増している近年は,「VUCAの時代」だとされています。そのことが広く認識されるきっかけとなったのは,2016年に開催された「世界経済フォーラム(ダボス会議)」です。ダボス会議で,「VUCAワールド」という言葉が使われ,「今はVUCAの時代だ」ということが,世界的な共通認識となりました。


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